柏稲俳句会、メール句会報告

本来、3月12日に柴又帝釈天界隈にて吟行を行い、美味しい鰻重を頂きながら句会を予定していました。ところが、この新型コロナウイルスの感染拡大に因り、止む無く中止、代わりにメール句会を行いました。

当会ではメール句会は初めての経験でしたが、「座」の句会と違い参加者皆様の鑑賞、選評をじっくり読むことができ、新しい発見をした句会でした。最後に宇佐見宗匠から優秀作品3句、天、地、人を選んで頂きました。

その作品と参加者皆様の作品をご紹介します

天: 雛納めこもごものこと道連れに        雅子 
地: からだごと振りむく少女風光る        清明
人: 駅舎よりつくば嶺はるか春の風        ら行
   小濁り目覚めた鮒や春の細          湯治
   春嵐勁草未だ成らざるに           安分
   切り株になりても花の威厳あり        桂子
   赤椿となりも満花白李            宏哲
   冴え返る金星望み宵散歩           康文
   グヲリグヲリグヲリ豆挽きにけり糸桜     加行
   人まばらコロナが銀座駆け抜ける       土筆
   学校も図書館もなし受験生          等閑人
   行く春や老友故郷に帰りけり         晃子
   羊羹を少し厚めに春の宵           房司

記:向山 加行