2025年千葉県稲門祭開催

小春日和の陽光が暖かい11月30日(日)、幕張の東京ベイ幕張ホールにて「2025年 千葉県稲門祭」が開催されました。

今年のテーマは“『世界へ』〜新たなる飛躍に向けて〜”。参加者は、県内24地域の稲門会から347名、職域稲門会から66名、学生4名、来賓8名の計425名(他にリモート参加24名)でした。柏稲門会からは13名(当日欠席1名)が参加しました。

第一部 講演会

講演は瀬古利彦氏による「心で走る 〜マラソンのスーパーエース瀬古さんに聞く〜」。
瀬古氏は演台上を右へ左へと軽やかに動きながら、終始ユーモアを交えた語り口で会場を魅了しました。

早稲田大学入学の経緯や中村監督との出会い、現役時代にしのぎを削った宗兄弟のこと、そして「ライバルの存在があったからこそ、日々の厳しい練習に耐えられた」と力説。

最後はもちろん箱根駅伝の話題となり、「2026年の往路は期待できる。もし早稲田が先頭を走るようなことになったら、テレビ中継では全力で早稲田びいきの解説をする」との締めくくりに、会場は大きな拍手に包まれました。

 
 

第二部 千葉県稲門祭および総長懇談会

唐松公三・千葉県支部長の挨拶に続き、田中愛治総長より「創立150周年記念事業 〜2032年をこえて〜」と題した、大学の現況と将来展望の説明がありました。
来年は総長改選の年であり、田中総長の講話を伺う機会はこれが最後となる見込みです。

田中総長からは、

  • 自らが総長に就任して以降、早稲田は慶應を抜き“日本一の私立大学”となったこと
  • 大学として文理融合の研究に力を入れていること
  • 「国際卓越研究大学」の審査に私立大学として唯一最終選考(6校)に残っていること
  • スポーツの強化も進んでおり、校友会からのスポーツ奨学金が大いに役立っていること

などが紹介されました。

締めくくりは恒例の寄付のお願いで、「卒業生一人ひとりが毎年1万円を寄付してくれれば、早稲田の活動は十分に支えられる」と述べられました。国際卓越研究大学に選定されることを願いたいものです。

第三部 懇親会

懇親会は森山泰光実行委員長(佐倉)の開会挨拶、ご来賓の紹介と挨拶に続き、乾杯・歓談へと進みました。

指定された席に着こうとしたところ、他地域とのテーブルの“ダブルブッキング”というハプニングもありましたが、最終的には全員無事に着席し、美味しい料理と飲み物を楽しみました。

途中、熊谷俊人千葉県知事の挨拶や、来年2月に柏で行われる支部主催「落語会」の紹介がありました。

また、急遽参加した小宮山悟・野球部監督、今年のドラフトで楽天と巨人に指名された2名の野球部員、野球部マネージャーの紹介も行われました。
野球部の来年の渡米に向けたクラウドファンディングは第2段階まで達成しており、あと少しでゴールとのことで、寄付のお願いに各テーブルを回られていました。

今年の校歌・応援歌斉唱は、柏稲門会総会でリードを務めた応援部主将・豊島君が指揮を取り、応援部チアリーダー、吹奏楽団とともに「都の西北」「紺碧の空」「コンバットマーチ」「早稲田の栄光」を熱唱しました。なお、豊島君は来年の柏稲門会「新春のつどい」でもリードをしてくれるそうです。

ブース展示

廊下のブース展示も盛況で、柏稲門会の「ご縁の会」、なでしこの会の活動報告、応援部グッズ販売、競走部・花田監督の著書『学んで伝える ランナーとして指導者として僕が大切にしてきたメソッド』の即売など、多彩な展示が並びました。

記:中村恭子