柏稲俳句会 令和五年夏季句会講評
“暑い中でも佳句は生まれる!”
連日大へんな暑さが続きますね。 皆様、如何お過ごしでしょうか、お伺い申し上げます。
さて、過ぐる7月24日に、久しぶりで対面での柏稲俳句会がアミュゼ柏にて開かれました。当日も大へんな暑さでしたが、事前の欠席投句も含めて11人の方が参加され盛会でした。
当日の兼題は「日傘」または「雲の峰」、高得点句をご紹介しますと、
四点句
実梅もぐ脚立の下で受くる妻/ら行
すぐ戻る印の扇置かれをり/清明
堤ゆく白き日傘の遠会釈/加行
三点句
高野山木下闇に霊気満つ/康文
町の角こちら見詰める白日傘/房司
梅雨明ける母迎えんと青畳/十五
また、私なりに面白いと感じた佳句は次の通りです。
ベビーカー押して笑顔の白日傘/ら行
炎天や蝙蝠傘の遍路行く/十五
さりげなく芥を片す人涼し/加行
夏の朝ひとり若者路地に消え/雅子
別室に聴く病名や火取虫/清明
猫一匹更地になりし夏畑/ら行
宇佐見房司