柏稲門会 夏季メール句会報告

3月の柴又帝釈天界隈での吟行が新型コロナウイルスの関係で中止になり、
初めてメール句会を行いましたが、7月もコロナが収まらないためメール句会となりました。今回は2回目と言う事で皆様慣れてこられスムーズに実行できました。

今回も宇佐見宗匠から選んでいただきました優秀作品3句を含め全員の作品の一部をご紹介させて頂きます

(天)夕闇の谷の底から河鹿鳴く      康文
(地)碁敵の打音高く昼寝覚め       安分
(人)褒められも叱られもせず姫女苑    清明
   陽射し避け畔に大の字三尺寝     湯治
   新じゃがを剥きつつ会えぬ孫思う   晃子
   家籠り大葉たっぷり手巻き寿司    雅子
   野仏に供へて白し韮の花       房司
   小百合とはハグして別る昼寝覚    加行
   梅雨に入りいよよ進まぬ古書整理   宏哲
   フルムーンゴーストの街闇に浮く   土筆
   一杯のビールで五句を捩じり出し   桂子
   紫陽花や気取り佇む古寺の庭     泰平
   タンポポに息吹きかける稚児の顔   等閑人
   また寝てる妻の声する昼寝かな    ら行

ら行 記