冬寒ながら絶好の好天に恵まれた2月2日の日曜日に、柏稲門会恒例の2020年「新春の集い」がザ・クレストホテル柏 オークルーム ウェストの間にて開催されました。
当日は昨年より2名増の77名の会員が出席し、高井良幹事長の司会により田中博昭会長の開会挨拶で始まりました。続いて当会会員であり副会長、また同好会の一つである「柏稲俳句会」のメンバーである宇佐見房司氏による「柏近隣を詠んだ俳人たち」と題した講演が行われました。
田中会長挨拶
講演内容
講演では、松尾芭蕉や小林一茶をはじめ柏近隣に関わった俳人、詩人が紹介されました。
芭蕉の話では、貞享4年8月の「鹿島詣」の際この近辺を通ったのではないか。また本土寺や他にいくつか残っている芭蕉句碑について説明がありました。
一茶の話では、文化9年2月に布施弁天東海寺を訪れた際の門前でのエピソードやその句碑、また、一茶がこの近隣のみならず房総の各地を転々と漂泊した記録などが紹介されました。
その他では茨城県出身で「ホトトギス」の俳人 高野素十や東葛飾中学校(現東葛飾高校)の英語教員であった詩人の八木重吉の作品などが説明されました。
今回の講演を聞いて、普段私たちが訪れている柏近辺に著名な俳人、詩人たちが残した足跡が多く残っていることが分かりました。文学散歩的な目を持って再度柏近辺を回って見たくなる、その様な興味深い講演でした。
講演会の後は、湯本治文名誉顧問による乾杯で懇親会のスタートです。食事・歓談中には各テーブルでの自己紹介や今年米寿を迎えられた3名の方への記念品の贈呈、初参加者4名の方の紹介などが行われました。
湯本特別顧問 乾杯
米寿を迎えられた方
小川高昭さん、釼持廣隆さん、村松敏子さん
初参加の方
川崎清明さん、菅野眞理さん、村田公明さん、吉澤信幸さん
次はいよいよ柏稲門会名物のテーブル対抗クイズ大会です。今年は10問の難問に8テーブルが挑み、その結果、10問中7問正解した4つのテーブル(D,E,F,H)がじゃんけんによりDテーブルが優勝しました。そして成績上位順に全員が用意された素晴らしい景品の中から好きなものを皆さん笑顔の中受け取りました。
クイズ大会で多いに盛り上がった後は、10ある同好会からのお知らせや「柏稲門会だより」編集部、「柏稲門会ホームページ」委員会からの連絡事項の伝達などがありました。
また、今年の総会が7月5日(日)に開催されることも告げられました。
最後に高井良幹事長より、この3月末で幹事長を退任する旨が発表され、後任には馬場由彦事務局長が就任する予定も伝えられました。
高井良さんから馬場さんへの幹事長の交代
「新春の集い」の〆は早稲田大学校歌「都の西北」の斉唱です。今年は田中会長自らの指揮のもと全員で声高らかに斉唱しました。
校歌「都の西北」の斉唱
校歌のあとはこの会の責任者である荒川清一郎実行委員長による閉会の辞、全員による記念写真撮影で例年以上に盛り上がった今年の「新春の集い」の幕を閉じました。
荒川実行委員長閉会の辞
記:馬場由彦(S52法学)