東葛地方に春を告げる伝統ある民俗行事。柏、鎌ケ谷、松戸、印旛などに点在する下総八十八か所の札所を巡る巡礼行で、江戸時代から二百年以上続き、今なお多くの参加者を集めている。
正式には「東葛印旛大師講」と呼ばれ、5月1日から5日まで続く。幡を先頭に僧、貝吹き、弘法大師の木像を収めた笈、そして白い行衣の講員が延々と続く。八十八か所を巡り、5日に寺に戻ることを「お練り込み」といい、盛大な結願の儀式があり、露店なども出て賑わう。この春、是非参加してみては如何ですか。
野仏に花挿し送り大師かな 房司
稲門会だより 7号より