連日の酷暑から、突如避暑地に出向いたように涼しくなった7月11日、アミュゼ拍で夏季句会を開催しました。8名出席、2名欠席投句の10名による句会でした。なお、句会に先立ち、過日逝去された句友の湯治さん(湯本治文氏)のご冥福を祈り、黙祷を捧げました。
高得点句は次の通り。
今回、特記すべきは好調な康文さんでした。高得点句に三句入りました。
染めの木曽の蕎麦屋の菖蒲酒 康文
麻暖簾サラリ分け入る別天地 康文
一岳を小窓に容れて避暑の宿 清明
幸せのウインクするか雨蛙 康文
下町の女船頭夏の川 雅子
美人画は襟ゆるやかに夏衣 加行
今回の兼題は「冷奴」。
全員の「冷奴」の句を清記表の順番に従って列記します。夫々の冷奴に工夫がみられます。
一番美味しそうな冷奴はどちらの句でしょう、どうぞ、じっくりご賞味ください
皆そろい卓袱台の上冷奴 ら行
冷奴まろき卓袱台父の胡座 加行
絹も旨(よ)し木綿また旨し冷奴 安分
梅雨いずこ早や夏来たり冷奴 等閑人
シンプルが一番と言う冷奴 雅子
冷奴老い身に優しそぼろがけ 宏哲
現世に可も不可もなし冷奴 清明
うだる日の酒の肴や冷奴 起佐夫
冷奴小鉢総出の大家族 十五
酒の友これに限るね冷奴 康文
加行