柏稲俳句会「春季句会」

柏稲俳句会、春季句会開かる

令和6年4月1日、久方ぶりの俳句会であった。2名の出句のみの方を含めると、12名という大世帯の楽しい句会となった。 兼題の「梅」はまさに詠み易かったか、多くの方々が票を入れた。高得点句には次のようなものがあった。

菩提寺の梅ごつごつと老ひにけり 清明

大寺や春待つ門を開け放つ 房司

年古りて寄り添ひ咲けり紅白梅 十五

梅が香に誘はれ小鳥鳴き始め 起佐夫

枝垂れ梅天寿の恩師微笑みて 十五

散りぎわは見る人絶えて枝垂れ梅 十五

私が感銘を受けた佳句を挙げれば

紅白の庭の梅見の余生かな ら行

(今の私の思いにぴったり)

存分に使ふ川幅水の春 清明

(「存分に川幅使ひ春の水」は如何か・・)

猫の目のうつろな日なり梅匂ふ 加行

(猫も思はずうっとり)

校庭の声こだまして春の川 雅子

(大堀川と高田小のことかなあ・・)

宇佐見房司