2018年11月25日(日)、ホテルニューオータニ幕張にて約600名の交友が集まり(柏稲門会からは19名が参加)千葉県稲門祭が開催されました。テーマは「人生100年時代の近未来」~長寿社会を見据え、交友・地域・大学の連携~。
第一部 講演会
演題「島耕作から見る日本の近未来」
講演者 広兼憲史 漫画家
講演に先立ち、先の水害で大被害を受けた中国・四国地方への支援として、広兼氏の故郷山口県の銘酒「獺祭」の被災酒(停電で温度管理ができなかった品質を保証できない純米吟醸酒で、中には3万円以上の銘柄の大吟醸も含まれていた)を島耕作の銘柄で一律1,200円(内200円が被災地への寄付)で販売して大成功したプロジェクトのお話がありました。約58万本が1日で完売し、岡山、広島、愛媛、山口の4県に計1億1600万円を寄付されたそうです。
そして本題の日本の近未来。
団塊の世代の広兼氏、あと20年後はその世代の死期に当たるが、病院のベッドは埋まり在宅死を看取る医師や看護師も足りないなどなど・・・広兼氏の死生観が語られました。医学の発達で老人が死ななくなる時代の到来で高齢化社会が進む、そこには「死ぬ権利」「安楽死」「人口調整」という大変難しい世界が待ち受けているのではないかというかなり悲観的なまとめ、やっぱり理想はPPK「ピンピンコロリ」ですね。
第二部 千葉県稲門祭及び総長懇談会
支部長挨拶 松平武史 千葉支部長
交友会代表挨拶 萬代 晃 代表幹事
総長挨拶及び質疑応答 田中愛治 総長
支部長、校友会代表の簡単なご挨拶の後、総長に就任されてまだ2週間の田中愛治新総長から早稲田のビジョンについてのお話がありました。
①学部卒業後アメリカの大学院へ進み10年以上を学外で学んだ生え抜きではない総長、②大学時代は空手部に所属の体育会出身の総長、③国際学会で日本人で初めての会長を務めた総長、という「体力・気力・国際性(おそらく知力も)が売りの総長」という自己紹介で会場は一気に和みました。
早稲田のビジョンは何年かかるかわからないが「世界で輝く早稲田になる」ということ、そのためには覚悟が必要で、先ずは教職員・交友が価値観を共有して研究・教育・貢献の早稲田を進めていきたいということでした。
第三部 懇親会
そして懇親会、ニューオータニの美味しい料理を食べながら、飲みニュケーションによる親交を深めました。惜しむらくは、最後の校歌斉唱が一番だけで終わってしまい、紺碧の空も歌えなかったこと。校歌斉唱を楽しみに参加している交友(私?)には、中途半端感が残る締めでした。
特設コーナー
ロビーでは「稲門会活動報告~2018~」のパネル展示があり、柏稲門会を代表して「ご縁の会」の活動が紹介されました。
記:中村恭子(S53理工)