梅雨の晴れ間の太陽の日差しが眩しく感じられた2023年7月2日、クレストホテル柏にて、柏稲門会第43回定例総会が開催されました。
新型コロナが5類に変更されて初めての総会ということで、大学関係、校友会千葉県支部、近隣稲門会、柏三田会のご来賓もお迎えして、10卓・総勢77名の賑やかな開催となりました。
第一部 総会
定例総会は田中会長の開会挨拶、議長選任の後、議事の審議に移り、提出されていた3つの議案は、いずれも原案通り承認可決されました。
- 第1号議案:2022年度活動報告、2022年度収支決算報告、監査報告
- 第2号議案:2023年度活動計画案、2023年度予算案
- 第3号議案:役員改選
役員改選の承認後では、新任役員として関さんが紹介されました。
続いてご来賓代表として、早稲田大学理事の山名早人様と校友会千葉県支部支部長の唐松公三様からご挨拶をいただきました。
第二部 講演会
今年は外部より昭和大学名誉教授、新潟薬科大学名誉教授の中谷一泰様(昭和38年第一理工学部卒)をお招きし、会員の身近な心配である認知症をテーマに『認知症は治せる病の一歩手前、それまでは科学的事実に基づいて特にしっかり予防を』と題して講演頂きました。
中谷様は、認知症の原因物質の一つとされる「ベータ・シヌクレイン」を世界で初めて発見・精製された方です。近年、これらの研究に基づいた認知症治療薬の開発も期待されており、生化学の分野ではノーベル賞も夢ではないと言われています。
講演では、認知症の種類(アルツハイマー、パーキンソン病など)ごとに原因となる物質の脳への影響や病状の推移などを詳しくご説明いただきました。また、時間が押してしまったため最後は駆け足になってしまいましたが、参列者の誰もが関心の高い認知症予防のためのポイントをご紹介いただきました。
講演に併せて、中谷様の著書「ストップ!認知症 しくみがわかれば予防ができる」(西村書店)の販売もあり、その売れ行きも良かったようです。
第三部 懇親会
ご来賓(今年は12名がご参加くださいました)のご紹介の後、早稲田大学千葉県地域担当課長で教育・総合科学学術院教職支援担当課長の藤村京子様と柏三田会会長 櫛田仁一様よりご挨拶をいただきました。
続いて、早稲田祭運営スタッフの服部葵さん、瀧田風歌さんが赤い法被姿で「11月に開催される早稲田祭への募金お願いします!」と若さ溢れる挨拶をされました。
乾杯は、今回の出席者の中で最長老の長谷川武男さん(昭和26年政経卒)にお願いしました。
ちなみに長谷川さんは、講演の中谷様が推奨される認知症予防の8割を実践されているとのことです。それが長生きの秘訣なんですね、見習いたいものです。
そして食事・歓談のスタートです。歓談中には各テーブルで自己紹介を行い、各所で話が弾んでいました。
歓談後に各同好会、さらに今回初参加の6名の方の紹介・挨拶が行われました。
そして、お待ちかねのアトラクション「クイズ大会」、向山幹事と中村の司会進行で8問の難問奇問の正解数を競いました。
全卓正解や全卓不正解などもありましたが、優勝卓は正解数5問でした。正解同数によるジャンケンで勝ち残ったテーブルから順番に景品を選び、参加者全員が景品を受け取りました。
馬場幹事長からのお知らせに続き、今年は久しぶりに現役の応援部員・宮下陽三さんに指揮とエールをして頂き、「紺碧の空」「都の西北」を大声で斉唱しました。
最後は全員の集合写真、15時に予定されていた終宴時間をはるかに超える15時40分でのお開きになりました。
ご参加の皆様、大変ありがとうございました。
来年2月の「新春のつどい」でまた皆様にお目にかかれるのを楽しみにしております。
なお、クイズ大会の景品の提供、会場の準備、受付、校友会の記念品受付など、柏稲門会役員会の皆様のご協力があって初めて総会の運営が可能でした。お力添えをいただきました皆様に謹んで感謝申し上げます。
記:総会実行委員長・中村恭子(S53理工)