平成30年 新春の集い

2月4日、ザ・クレストホテル柏にて新春の集いが開催された。出席者76名で賑やかな楽しい会であった。会長挨拶に続いて、前川晃子氏(38卒)による「留学生と日本語教育︱東大と麗澤大での体験」と題する貴重な体験談が披露された。印象深かった諸点。

  • 学習者はワインボトルのようなもの。入り口は小さいが、中には沢山入る。如何にうまく注ぎ入れるかがポイント。媒介語は使わず教えている。
  • 上達の早い人、遅い人は、能力の差というよりも、母語との距離・文化的距離による。また、動機の強弱にも左右される。
  • 言語は教え込むことは出来ない。学習者自らが習得するもの。教師は、その援助者に徹すること。
  • 最も成功した日本語教育の事例は、ドナルド・キーンやサイデンステッカーなどを生んだ第二次大戦時のアメリカ軍による短期集中講座。

今日の平和時、いつまでも留学生を惹きつける魅力ある日本であり続けてほしいもの」と、トークは締めくくられた。

稲門会だよりNo.12より