柏稲俳句会春季句会

菫のみならず

我が家の庭の自生の菫も、紫、うす紫の二種類とも咲きました。ロシア―ウクライナ問題やコロナ禍など嫌な話題が多い中でも、春は着実にやって来ています。

領土問題にからんで、「すみれほどの小さな分を守りたし」(安分)という句もありましたが、今回は菫のみならず、

さくら、姫辛夷、菜花、椿、連ぎょう、水仙、花もも、牡丹、木蓮、梅

などなど、正に百科繚乱、さまざまな花が詠まれました。 「紅白黄広場は春のパレットに」(晃子)の観を呈した春の句集でした。 楽しいですねえ。 また、句の中に、桜餅、草餅、蕗のとうを詠んだ句もあり、「食欲の春」の到来を感じました。

中には、「ご馳走は草のにおいと春の雲」(如水)という風流人も居られましたが、、。

ところで、朝日紙の俳壇の選者は稲畑汀子に代わり、小林貴子(俳誌「岳」編集長)が入りました。年来の知人で、気鋭の詠み手です。期待大です。

宇佐見房司