柏稲俳句会 令和五年度春季句会

柏稲俳句会春季句会 講評

佳句多く、選ぶのに苦戦。 一応下記の通りしました。小生珍しく体調不良で、何となくぐずぐず。歳のせいと、やるべき仕事がないのが原因か?

天  ふくよかな土偶の乳房春の雨  清明

地  信濃路や菜花の中に道祖神  湯治

地  受験生小さく「よし」と踏み出せり 井上さん

人  受付に紙雛ちょこり吾子に似て  雅子

人  辛口の木曽の地酒や菜の花費忌 康文

他にも佳句多数あり、たとえば

 不揃ひに揃ふ菜の花畑かな  清明 
 外つ国の朋の来たりて夕桜  加行
 冬の朝川面を蹴って鷺三羽   ら行
 春なれど咲かざるやウクライナ  等閑人

宇佐見房司